プロ野球 阪神タイガースの応援団が世界一と言われる理由
日本の野球は学生野球から独立リーグ、プロ野球に至るまでラッパ等の吹奏楽器で応援するスタイルが一般的です。その中でも、阪神タイガースの応援団は世界一だと言われています。しかし、なぜ世界一の応援団と呼ばれるのでしょうか。
その理由としては、まず戦前から甲子園球場に一貫して本拠地を置いていたからという理由が挙げられます。つまり、先祖代々阪神タイガースのファンという人が関西地方を中心に多くいるため、ファンのタイガースに対する愛によって応援団も他の球団の応援団以上に熱が入り、世界一と言われるゆえんの一つになっています。もう一つの理由として、対戦チームの選手へのプレッシャーが非常に強いという事が挙げられます。サッカーの応援が源流であるロッテマリーンズとは違い、応援スタイルも他の球団とは大差はありませんが、熱心に応援するファンの声援が相手選手のプレッシャーとなっていきます。読売ジャイアンツやメジャーで活躍した上原浩治選手は、国を背負った代表チーム同士の完全アウェーの試合よりも甲子園の巨人対阪神戦の方が応援がすごいと語ったことがあります。
最後の理由として、ファン同士の連帯が強いことが挙げられます。経済学者であり、自身も熱狂的な阪神ファンである國定浩一氏は「阪神ファンにとって球場での応援は観戦ではなく、参戦である。」と著書の中で書いています。國定氏の言う通り、ファンがチームと一緒に相手チームと戦うという強い意識の元、同じ日に球場に集まった他のファン、球場には来れなかったけど自宅でテレビやラジオを通じて応援しているファンと一緒に応援しているんだという想いが強いからこそ、あれだけ力強く世界一と言われるような応援団となったと言えるでしょう。