将来性?即戦力?ドラフトでわかる考え方
プロ野球では、毎年シーズンが終了してから翌年に入団する選手を決めるドラフトを実施しています。獲得したい高校生や大学生、社会人の選手をピックアップし、交渉権を得た場合は具体的な交渉を行います。そして、双方で合意した場合は翌年からチームの1軍や2軍で選手としてのキャリアをスタートさせることになります。プロ野球のドラフトを楽しむためには、応援しているチームやライバルのチームが指名する選手を予想することです。見事に的中する場合もあれば、全く予想していない選手を指名する場合もあるため、発表される内容に一喜一憂できるでしょう。
また、指名する選手の内容を見れば、チームの考え方がわかるようになります。例えば、全体の平均年齢が高いチームは若返りが必要ですから、即戦力の大学生や社会人よりも高校生を指名するケースが目立っています。注目度が高く、複数のチームがドラフト上位で指名するような高校生の選手は、開幕1軍でスタートを切ることはあります。ただ、高校生で指名した選手は将来性を見ているため、基本的には時間をかけて育てるという考え方をしています。そのため、高校生で指名された選手のプロ1年目は2軍での練習や試合が基本です。
一方で、残念なシーズン成績だったり、翌年は上位進出を狙うというチームは、経験豊富で即戦力に計算できる大学生や社会人の選手をドラフトで指名する傾向にあります。将来性に期待している高校生に比べると、開幕1軍でスタートする選手は多いです。ドラフトが成功だったのかどうかは翌シーズン以降で少しずつ判明します。ですから、プロ野球ニュースやスポーツ新聞などを利用し、注目している選手の成績を定期的に調べてみましょう。